みなさんは「サイテーション」という言葉、ご存知ですか?実は、読んでいるあなたも、知らないうちに「サイテーション」の一部を担っていたことがあるかもしれません。
今回は、そんなサイテーションについてご紹介します。SEO対策をさらに良くするためにも、ぜひご覧ください。
サイテーションについて
「サイテーション」とは、直訳すると「引用・言及」という意味になります。
Webマーケティング業界においては、「話題に取り上げられること」を指します。
例えば、SNSやブログなどで「○○に行ったけど、とても良かった」や「○○化粧品のこのコスメ最高」などの、リンクのない、話題になった事・物などが該当します。
サイテーションの効果とは
サイテーションは、「被リンク」と同様の効果が得られると言われています。
「被リンク」とは、外部のサイトから自サイトへ向けて設置されたリンクのことを意味します。より多くの自然な被リンクを獲得することは、Googleアルゴリズムに「ユーザーにとって有益なサイトだ」と認識され評価が上がるので、SEO対策にとって重要な要素です。
サイテーションはリンクを貼る行為ではありません。しかし、多くの人がそのことについて話題にしているということは、「リンクを貼っている行為」と同じではないかという考え方から、効果があると言われているのです。
サイテーションの効果を最大限にするためには、作成したコンテンツページを、SNSやブログなどを活用して広く宣伝し、より多くの自然な被リンクを獲得するように促すことが大切になってくるのです。
ただ、「サイテーションの効果」についてはGoogleから正式に公表されている情報ではないため、順位UPへの効果の程度に関しては不明点も多いのは確かです。しかし、話題に取り上げられることで得られる副次的な効果も期待できるので、「サイテーション」されるよう対策をしましょう。
サイテーションされやすくするには
では、どうすれば「サイテーション」されやすくなるのでしょうか。5つのポイントを紹介しますので、参考にしてください。
① SNSページ・ブログページを作成
まずは、SNSページ・ブログページを作るところから始めましょう。アカウント情報には、自社サイトと関連性の高いキーワードを含めることが重要です。これにより、検索エンジンにどのようなお店であるのかを認識してもらえるからです。
SNSページ・ブログページを作ることで、別の流入口を作ることにもなるので、アクセス数が増える可能性もあります。さらに、SNSやブログが人気になれば、サイトのファンになる人も増え、ブランド認知などにも繋がるので、作らない手はありません。
②サイト名を短く・わかりやすくする
SNSはブログとは違い、文字数が少ない傾向にあります。そんな中でWebサイト名が長かったらどうでしょうか?文字数制限がないものはいいにしても、少ない文字数の中で長い名前のサイトはあまり書きたくないですよね。
さらに、長くなることで短縮されたりなど、あまり良いことがありません。ちゃんと覚えてもらうことが大切になるので、サイト名とアカウント名はできるだけ同じにして、短くわかりやすいものを心がけましょう。
③覚えてもらいたいことを、ブログやSNSで発信する
「サイテーション」の良いところは、自身の力でサイテーションをしてもらえるよう他者に促すことができることです。
自身で、覚えてもらいたいことを多く投稿することによって、「サイテーション」を行うこともできます。
そのため、SEOで上位に表示させたいサイト名などを、必ず投稿する際にも書きましょう。
自分のSNSページ・ブログページで発信する。その行為が「サイテーション」になり、それを見た他者がさらに「サイテーション」する。そんな、とても良い循環を自ら作ることができるのです。
④シェアボタンをサイト内につける
シェアボタンをつくることで、サイトからSNSへの導線をつくることができます。仮にリンクありのシェアをされなくても、導線を作っていることでサイテーションされやすくなります。
逆に、リンクありでシェアされれば被リンクの効果を得られるのでぜひ設置しましょう。
⑤SNS用にtitleやdescriptionを設定する
シェアされた用に、titleやdescriptionが設定できることはご存知ですか?
<meta property=”og:title” content=” ページの タイトル” />
<meta property=”og:description” content=” ページのディスクリプション” />
上記のタグをhead内に設置することで、シェアした際に、titleやimg、descriptionなどを好きなように表示できるのです。
リンクありの場合の対策になりますが、「サイテーション」と同時にリンクが一緒に貼られることもあるので、設定していて損はありません。
詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。
サイテーションの確認方法とは
サイテーションされるよう対策をした後は、実際効果がでているかの効果測定が必要です。では、どうやって確認するのかを説明します。
Yahoo!JAPANリアルタイム検索
https://search.yahoo.co.jp/realtime
Twitterに投稿されたつぶやきをリアルタイムで確認することができます。
「ツイート数の推移」や「感情の推移」の分析グラフがあるので、自社サイトがユーザーにどのように思われているかが簡単にわかる点はとても良いと思います。
また、「一緒につぶやかれているワード」という項目もあるので、コンテンツSEOをする際の参考となるワードを見つけることもできるでしょう。
Google Search Console
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
サイトに関する様々な数値を見れるGoogle Search Consoleは、サイテーションの数もみることができます。また、どれくらい検索されているかも見れるので、登録するとサイトの改善にも使うことができるでしょう。
サイテーションでSEO対策を有利に!
「サイテーション」は、「被リンク」のように確実にGoogleの順位表示結果の順位を上げる要素と明言されているわけではありません。しかし、「多くのユーザーがリンクしているWebサイトは有益なサイトだ」という考え方から、多くのユーザーがネット上でリンクなしでも話題にしているということは、「有益なWebサイトだ」とGoogleが判断していることは間違いないでしょう。
SNSページやブログページを運用するだけでコストがかからず、自分からサイテーションしてもらうよう動くことができる。それがSEO対策になるので、ぜひサイテーションを意識した対策を取り入れてみてください。
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筆者紹介
片山_03.png)
株式会社doubLe ソリューション事業部 SEO部門 部門長
2017年4月新卒として株式会社doubLeに入社。
WEBデザイン、リスティング広告運用、SEO内部対策と幅広い分野の業務を経験し、2019年6月SEO部門の部門長に就任。
ファイナルSEOブログの運用を担当し、「効果の出るSEO対策」を追及している。ソリューション事業部の元気印として日々奮闘中。