コホート分析ってご存じですか?
コホート分析を行うと、ユーザー継続率(獲得したユーザーがどれくらい定着したか)を知ることができ、SEO対策やマーケティングに活かすことができるんです。
今回はコホート分析についてと、Googleアナリティクスでのコホート分析の仕方を解説します。
コホート分析とは
「コホート分析」とは、「同じ期間に近しい経験をしている人々のグループ」を指す言葉になります。元々心理学や社会学において用いられており、世代や社会的な経験によって人を分け、その集団の将来的な行動や意識にどのような変化が表れるのかを調べる分析手法になります。
Webマーケティングにおける「コホート分析」は、ユーザーを属性や条件でコホートに分け、ユーザーの動向を知るための分析方法として知られています。
特にユーザー継続率(獲得したユーザーがどれくらい定着したか)が重要で、ユーザーの行動や定着率がわかれば、それをマーケティングに活用することができるため、コホート分析を行っているマーケターの方も多いのではないでしょうか。
ここまで聞いていて、「結局コホート分析ってどうやるの?どうやったらSEO対策・マーケティングに活かせるの?」と思った方がいると思います。もし実際にやるとしたら、「世代」や「社会的な経験」によって人を分けるところから始まり、また、そのわけた人がその後どうなったかなどを調べるため、途方もない工数がかかります。
しかし、安心してください。もしあなたのサイトがGoogleアナリティクスによってデータが集計されていれば、簡単にコホート分析が行えます。
コホート分析とは何かがわかったところで、Googleアナリティクスでのコホート分析の仕方を学びましょう。
Googleアナリティクスでコホート分析をしてみよう
ここからは、Googleアナリティクスでのコホート分析の数字をどうみるかと、実際数字を見た上でどういった分析を行うのかの例をお教えします。
コホート分析の数字の見方
Googleアナリティクスでコホート分析の数字を見るための手順が以下になります。
① アナリティクスにログイン
② アナリティクスアカウントを指定
③ 左にあるメニューから「ユーザー」をクリック
④ 出てきた「コホート分析ベータ版」をクリック
⑤ 指標で「ユーザー定着率」を選択
指標の横の「コホートサイズ」で日別・週別・月別を選べることができ、選んだコホートサイズによって「期間」の量も変わってきます。
分析の考え方
数字を見て分析できることは様々ありますが、ここではいくつかの考え方をお教えします。
コホート分析は、ユーザーがサイトに初めて訪れた日から何日後に離脱しているかを見ることができるので、サイト訪問をやめてしまった原因を探ることができます。
もしそれがサイトのデザインを変えた日を境に変わっていたら、そのユーザー群にとってあまり好ましくないデザインになってしまったということでしょう。
ブログサイトをコホート分析したところ、ユーザー数が一週間ごとに減るという現象が起きていたとします。その場合、ユーザーが減少するタイミングを見計らって新しい記事を投稿することで、ユーザーが離脱していくのを防げるかもしれません。
また反対に、1日ごとに必ず15%ユーザーが減少していた場合、その不足した部分は新たなユーザーで埋めなければなりません。その埋めるべき量を知ることができるので、どういったことを行えばいいか施策を立てやすくなるでしょう。
減少するタイミングを知ることで、立てた施策の効果を最大化するための手立てをさらに打てられることが、コホート分析をする一番のメリットでしょう。
コホート分析をSEO対策に役立てよう!
ユーザーが継続してみるサイトは、それだけユーザーにとってわかりやすく、役に立つサイトだと言えます。
そのため、コホート分析でユーザー継続率を知ることは、Googleが推奨しているユーザービリティに溢れたサイトを作る上で助けになります。
そして、ユーザビリティが高ければ、SEOの順位は自ずと上がってきます。
ぜひコホート分析を活用して、SEO対策を行ってみてくださいね。