SEO対策を考えるときに気になるのがURLの付け方です。URLはSEOにどのような影響を与えるのでしょうか。このページでは、URLがSEOに与える影響とSEO効果を期待できるURLの付け方などを解説しています。以下の情報を参考にすることで、どのようにURLを付ければよいかがわかるはずです。検索順位向上を目指している方は参考にしてください。
URLはSEOの順位に影響があるのか?
現在のところ、URLの付け方に注意することで、SEO効果を期待できると考えられています。なにも考えずにつけている方は、URLも計画的に付けるようにするとよいかもしれません。URLを考えるときは、階層構造やコンテンツ内容などを意識することが重要とされています。これらに気を付けることで、結果的にSEO対策になると考えられているのです。具体的に、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。SEO対策になるURLの付け方を詳しく見ていきましょう。
SEOに効果的なURLの階層構造
URLはディレクトリ階層とリンク階層を考えてつけることが重要とされています。ディレクトリ階層とリンク階層とはどのようなものなのでしょうか。また、どのような点に気を付けて階層構造を決めればよいのでしょうか。
ディレクトリ階層は浅く設計する
URLを決めるときは、ディレクトリ階層をできるだけ浅くすることが重要とされています。ディレクトリ階層とは、ファイルをまとめるディレクトリの階層のこと。ディレクトリごとにサブディレクトリが存在し「/」で階層をわけます。つまり、ディレクトリ名を含んだURLでは以下のように表示されます。
https://www.○○○.com/ディレクトリ名/ページ名
ディレクトリ階層が深くなると
https://www.○○○.com/ディレクトリ名/サブディレクトリ名/ページ名
などのようにURLは長くなってしまいます。
基本的に、ディレクトリ階層が深くなっても順位に直接影響することはないとされていますが、階層が深くなるとGoogleからそのページは重要ではないと認識される恐れがあります。クローラーがページを見つけるのに時間がかかってしまうため、ディレクトリ階層はできるだけ浅くするべきといえるでしょう。
少ないクリックで目的のページで到達できるようにする
トップページから目的ページまで「何クリックで到達できるか」をリンク階層といいます。具体的な例として以下のURLを紹介します。
https://www.○○○.com→https://www.○○○.com/△△△/□□□/☆☆☆
ディレクトリは深いですが、リンク階層は2階層となります。
https://www.○○○.com/→https://www.○○○.com/△△△/□□□/→https://www.○○○.com/△△△/□□□/☆☆☆
最終到達ページは同じですが、https://www.○○○.com/△△△/□□□/を経由しなければならないためリンク階層は3階層となります。
リンク階層も浅い方がSEO対策としては好ましいと考えられています。重要なページは、トップページにリンクを貼るなどの対策を講じましょう。
URLはコンテンツ内容を意識してつける
URLにコンテンツ内容を反映されるべきともいわれています。その理由は以下の通りです。
ドメインにキーワードを散りばめると上位表示されやすい
ドメインにキーワードを散りばめると、SEOに良い影響があると考えられています。ドメインは「○○○.com」部分のことで、インターネット上の住所を表します。○○○の部分にキーワードを含めると、上位表示されやすいと考えられているのです。ただし、「.com」部分は、検索結果に影響しないとされています。
ファイル名(ページ名)にキーワードを含めると検索結果で目立つ
Googleの検索結果では、ページタイトルなどとともにURLが表示されます。検索キーワードとURLがマッチすると、その部分が太文字で表示されます。ファイル名(ページ名)にキーワードを含めるとクリックされやすくなるため、結果的にSEO対策になります。
リンクを貼られたときにSEO効果を期待できる
URLにキーワードを含めることで、他サイトからリンクを貼られたときにSEO効果を高められると考えられます。リンクを貼るテキストとしてURLを使用した場合、その中にキーワードが含まれるからです。
検索順位に与える影響はごくわずか
以上の理由からURLにキーワードを含めるべきと考えられています。ただし、Googleの見解によると、検索結果に与える影響はごくわずかです。意識しないよりする方が良いですが、既存のドメインを変更する必要はありません。
SEOを意識したURL命名のポイント
以上のほかにもURLをつけるときに気を付けたいポイントはあります。URLをつけるときは以下の点に注意しましょう。
できるだけ英語と数字を使う
URLは、できるだけ英語と数字を使ってつけましょう。日本語の方がわかりやすいと思うかもしれませんが、URLをコピー&ペーストすると意味不明になってしまいます。例えば、URL内に含まれる「検索順位」というキーワードをコピー&ペーストすると「%E6%A4%9C%E7%B4%A2%E9%A0%86%E4%BD%8D」となります。SNSでシェアされたときなどに分かりづらいため、できるだけ日本語は避ける方がよいでしょう。ちなみに、日本語だからといって上位表示されやすい、されにくいということはありません。
区切るときはハイフンを使う
URLに複数のキーワードを配置する場合、ハイフンで区切りましょう。アンダースコアで区切ることもできますが、Googleはハイフンを使用することをすすめています。
URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
出典:Search Consoleヘルプ:シンプルな URL 構造を維持する
https://support.google.com/webmasters/answer/76329?hl=ja
URLは、人間が理解できる構造が好ましいとされています。複数のキーワードをハイフンで区切ることで、キーワードをつなげる場合よりもわかりやすくなります。
できるだけシンプルなものにする
以上を踏まえつつ、URLはできるだけシンプルなものにすることが重要です。複雑なURLは、ユーザーにとってわかりづらいからです。意味不明の文字が並んでいると、不審に思われてしまうこともあります。
SEOで不適切なURL
URLは付け方により、SEO対策として好ましくないものになってしまうことがあります。どのようなURLを避ければよいのでしょうか。
ディレクトリ階層が深すぎる
ディレクトリ階層が深すぎるURLは、SEO対策として好ましくありません。具体例として、以下のURLが挙げられます。
https://www.○○○.com/aa/bb/cc/dd/ee/abc
ディレクトリ階層が深くなると、クロールされるまでに時間がかかってしまいます。また、意味も複雑になるので、ユーザーが理解しづらくなります。ファイルを整理して、シンプルなディレクトリ構造にすることが重要です。
コンテンツ内容を想像できない
URLからコンテンツ内容を想像できないことも好ましくありません。ユーザーにとって理解しやすいページとはいえないからです。意味不明な文字列が並んでいると、怪しいページと警戒される恐れもあります。ユーザーにとって理解しやすいシンプルなURLを心がけましょう。
検索エンジンと相性の良い理想的なURLの例
反対に、検索エンジンと相性の良いURLはどのようなものなのでしょうか。理想的なURLの例を紹介します。
シンプルでわかりやすいURL
理想的なURLを一言でまとめると「シンプルでわかりやすいURL」となります。シンプルでわかりやすいURLは、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても理解しやすいからです。例えば、このページであれば、以下のようなURLがシンプルでわかりやすいと考えられます。
https://www.○○○.com/seo-url/
検索エンジンはユーザーの利便性を重視しているため、基本的に「ユーザーにとってわかりやすいURL=検索エンジンと相性の良いURL」となります。
SEOに与える影響を考えてURLをつけましょう
URLもSEOに影響を与えると考えられています。なにも意識していない方は、つけ方を見直しましょう。具体的には、ディレクトリ階層やリンク階層を意識する、URLから内容を推測できるようにするなどが対策になります。これらを意識することで、ユーザーの利便性が向上し、SEO効果を得られると考えられます。少しでも検索順位を向上させたい方は、URLの付け方にも気を配りましょう。
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