SEO対策において、コピーコンテンツがペナルティ対象になることは有名です。その場合、blockquoteタグを使った引用でも、他サイトとテキストが一緒ということでペナルティ対象になるのでしょうか?
今回は、blockquoteタグの書き方を知りたい方はもちろん、コンテンツSEOでblockquoteタグの引用を使っていいのか迷っている方にも見て頂きたい内容となっていますので、ぜひご覧ください。
blockquoteタグについて
まずblockquoteタグについてしっかり理解しましょう。
基本的なblockquoteタグの書き方も説明しますので、書き方が知りたいという方はぜひお読みください。
blockquoteタグとは
blockquoteタグは、ブラウザ上で表示されたときに引用された文章であることを示す役割を備えたタグです。ユーザーに対しても、検索エンジンに対しても、「この文章は引用文です」といったことを伝えるための重要な役割を担っています。
blockquoteタグには2種類あり、1行などの短い文章にはqタグ、長い文章にはblockquoteタグを使用するのが一般的になっています。
また、citeタグという引用元の情報を記述するタグもあり、このタグを使うことでどこから引用したのかを表せます。
blockquoteタグの書き方
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<blockquote> <p>これは引用文です。</p> <cite lang="ja"> <a href="http://blog.final-seo.jp/seo-related_knowledge/blockquote/" target="_blank"> http://○○.jp </a> </cite> </blockquote> |
これは引用文です。
htmlで上のように書くことによって、ブラウザでは下のように表示されます。
qタグは、書き方が少し違います。
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<p>これは<q lang="ja" cite="http://blog.final-seo.jp/seo-related_knowledge/blockquote/">引用文</q>です。</p> |
これは
引用文
です。
qタグを使うことによって、自動で「」が入るようになります。
記述する際の注意点として、
・しっかりciteタグを使うこと
・aタグを使うなら、その中に「target=”_blank”」を含めること
があります。
citeタグは検索エンジンにどこからの引用かを明示するものなので、必ず入れるようにしてください。また、「target=”_blank”」に関しては、引用元を押した際に別のタブで開くように設定するものなので、自分のサイトからの離脱を阻止することができます。
引用する際の注意点
記述する際の注意点は4つあります。
(注5)引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
● (1)他人の著作物を引用する必然性があること。
● (2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
● (3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
● (4)出所の明示がなされていること。(第48条)
引用元:文化庁
この4つは法律で決まっていますので、最低限守るようにしましょう。
コピーコンテンツとblockquoteタグの違いとは?
ここで、blockquoteタグを語るにあたって、「他サイトからコンテンツをもってくる行為」という意味では一緒の行為となるコピーコンテンツについても紹介したいと思います。
コピーコンテンツとは
他サイトのコンテンツをコピーしたり、コピーした内容に少し手を加えて、オリジナルと違うように見せかけたコンテンツのことを意味します。
他サイトと酷似してしまうと、 Googleから悪質だと判断され、最悪の場合サイトの削除もあり得ます。
コピーコンテンツとblockquoteタグを使った引用の決定的な違い
決定的な違いは、blockquoteタグを使うことで、Googleアルゴリズム側がコピーコンテンツではないと認識してくれることです。
認識してくれるということは、ペナルティを受けないということ。どうしても引用したいものがあるならば、多少変えてコピーコンテンツとして認識されるのではなく、しっかり引用元を記載したblockquoteタグを使うことをおすすめします。
SEO対策でblockquoteタグは使ってもいいのか
では、SEO対策においてblockquoteタグは使ってもいいのか。ここまでの説明でご理解頂けていると思いますが、使っても大丈夫です。しかも、信憑性の高い情報ソースを引用することで、コンテンツのユーザビリティが良いとSEO評価を上げられることもあります。
ただし、注意点などはあるので詳しく見ていきましょう。
引用は3分の1程度に留める
blockquoteタグの引用は3分の1程度に留めましょう。
法律で決まっている、自分の著作物が主体になるようにするためにはもちろんですが、Googleは情報の薄いページや独自性がないページに対して、あまり良い印象を持っていません。
また、オリジナルよりコピーページが上位に表示されることは、ユーザビリティの観点から良くないとされているからこそ、3分の1程度に留めておくことが大切です。
特に、2011年2月に行われた「パンダアップデート」と呼ばれるGoogleアルゴリズムのアップデートから、コピーページの評価が厳しくなりました。そのため、必ずblockquoteタグで引用することを徹底し、3分の2以上は独自性のあるテキストを含めることがとても重要になります。
blockquoteタグのご利用は計画的に!
いかがでしたでしょうか。blockquoteタグを使う際には、引用部分がそのページの何割を占めるか、そのためにはオリジナルテキストが何文字必要か、そもそもこの引用元は信用していいのか、などなど多くのことを考える必要があります。
ユーザビリティを意識した、計画的なご利用をおすすめします。
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筆者紹介
片山_03.png)
株式会社doubLe ソリューション事業部 SEO部門 部門長
2017年4月新卒として株式会社doubLeに入社。
WEBデザイン、リスティング広告運用、SEO内部対策と幅広い分野の業務を経験し、2019年6月SEO部門の部門長に就任。
ファイナルSEOブログの運用を担当し、「効果の出るSEO対策」を追及している。ソリューション事業部の元気印として日々奮闘中。