普段Webサイトを利用している時に「このサイトは使い勝手がわるいな」と感じたことはありませんか?メニューが分かりづらく、なかなか見たいページに辿りつけないことはよくありますよね。
実はサイトに対してこのようなストレスを抱えているのは、ユーザーだけではありません。クローラーも同様にストレスを感じるサイトになっていることもあります。
ここでは、そんなクローラーのためにサイトを巡回しやすくするためのsitemap.xmlについて紹介いたします。
クローラーの基礎知識について詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
sitemap.xml(XMLサイトマップ)って何?
sitemap.xml(XMLサイトマップ)とは…
サイト内にあるコンテンツのURLを記載した、XML形式ファイルのこと。
sitemap.xmlはサイト内に存在するページをリスト化し、サイトの構造をクローラーにつたえるためのファイルです。
いわば、クローラーに渡すサイト全体のガイドマップです。
sitemap.xmlを設定していない場合は、クローラーがソース内に記述されたリンクをひたすら辿り続けることになるため非常に巡回しにくいサイトになってしまいます。
sitemap.xml設定によるSEOの効果とは?
クローラーがサイトを巡回する回数には制限があるため、重要なページを効率良く、かつ重点的に巡回してもらうのがベストです。
sitemap.xmlを設定するとクローラーにサイトの構造を明確に伝えることとができるため、クローラービリティが向上し適正な評価をしてもらいやすくなります。
クローラーが収集した情報をもとに、Googleのアルゴリズムは検索順位を決めます。SEOで上位表示を狙うなら、クローラーの為にsitemap.xmlを設置するのは、必須の対策です。
sitemap.xmlの作り方
では、実際にsitemap.xmlの作成方法について紹介していきます。
サイトマップの基本形は下記の通りです。URLや数字の部分をページごとに変更する必要はありません。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
[ページのURLに関する情報]
</urlset>
上記の [ページのURLに関する情報] に関する情報で必要になるのは下記の4点です。
loc
サイト内ページのURLを示すタグです。紹介する4つの中では、唯一設定が必須の項目です。
▼使用例
<loc>http://blog.final-seo.jp/</loc>
lastmod
最終更新日を示すタグです。オプションなので、任意で設定することができます。
設定する際、値の順序は西暦-月-日になるようにします。
▼使用例
<lastmod>2019-08-21</lastmod>
changefreq
更新頻度を示すタグです。オプションなので、任意で設定することができます。
設定する際の値は下記から一つ指定します。
・never 内容が基本的に更新されない
・yearly 1年に一度
・monthly 1か月に一度
・weekly 1週間に一度
・daily 1日に一度
・hourly 1時間に一度
・always アクセスする度に更新される
sitemapに設定されている更新頻度と、実際のページの更新頻度に大きな差がある場合、SEOの評価が下がる可能性があります。
メニューページやサンクスページなど、更新の少ないページまで全て「daily」などで設定しないようにしましょう。
また、値をneverに設定したからと言って、クローラーの巡回が年1になるわけではないので、注意しましょう。
▼使用例
<changefreq> weekly </changefreq>
priority
ページの優先度を示すタグです。オプションなので、任意で設定することができます。
設定する際の値は0.0~1.0の間の数字で設定します。
1.0 最も重要なページ(TOPページ)
0.8~0.6 重要なページ(SEOで上げたい下層ページ)
0.5~0.0 重要ではないページ (SEOは意識していない下層ページ)
検索エンジンは各URLに設定された優先順位を参考にして、どのページを優先的にインデックスするのかを決めます。
それならば、全てのページを1.0に指定すれば良いと考える人もいるでしょう。ですが、それでは、単に全てのページに優先順位の差がなくなってしまいます。
また、他のサイトと比較をしている訳ではないので、優先順位の高いページを沢山設定しても、検索順位などには影響はありません。
▼使用例
<priority>1.0</priority>
タグを全て入れた場合
上記4つのタグを全て設定した場合の例は下記のとおりです。全体を<url></url>で囲みます。
▼使用例
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url>
<loc> http://blog.final-seo.jp/</loc>
<lastmod>2019-08-21</lastmod>
<changefreq> weekly </changefreq>
<priority>1.0</priority>
</url>
</urlset>
sitemapはツールで簡単に作れる
上記で紹介した内容を、一つ一つ手入力していってもsitemapは作成できます。ですが、下層ページが沢山ある場合は、大変手間がかかります。
そんな時はツールを使用すれば、簡単にsitemapを作成できます。「sitemap 作成 ツール」と検索をかけば、作成ツールは沢山でてきます。
今回はその中でも特に有名で、使い勝手も良い「sitemap xml editor」についてご紹介します。
「sitemap xml editor」の使い方
まずは「sitemap xml editor」にアクセスしましょう。
下記の画像の①の部分に対象のURLを入力して、②の「サイトマップ作成」ボタンを押すと自動で作成が始まります。
オプションであるlastmod、changefreq、priorityについて設定したい場合は、②のボタンを押す前にチェックをつけましょう。
WordPressの場合はプラグインが必要
WordPressの場合はプラグイン「Google XML Sitemaps」使用すれば、簡単にsitemapの作成が行えます。
設定項目は下記の4点です。
・基本設定
・表示設定
・更新頻度
・優先順位
いずれも、チェックを入れたり、メニューから選択することで簡単に設定を変更することができます。
なかでも、「基本設定」は重要な項目なので、詳しくご紹介します。
上から1番目と2番目の項目はブログを新しく公開したり、更新したりするたびに、GoogleとBingに通知されるので、少しでも早くインデックスされるようになります。
3番目の項目にチェックを入れると、sitemap.xmlの場所を検索エンジンに正確に教えられるようになります。クロールを最適化するために、設定しておきましょう。
sitemapを作成したらサーチコンソールから送信
sitemapが作成できたら、サーチコンソールから送信を行います。最新の状況を検索エンジンに知ってもらうことで、インデックスの手助けをします。
まずはサーチコンソールにアクセスしましょう。
下記の画像の①「サイトマップ」をクリックします。次に②の欄にサイトマップのURLを入力し、③の「送信」ボタンを押すと作業は完了です。
sitemap.xmlの設定でクロールの最適化を!
sitemap.xmlを設定することで、クローラーも適切な巡回を行うことができるようになります。
「まだ、sitemap.xml を自分のサイトに設定していなかった!」という方は、対応を急ぎましょう。Webサイトを運営するうえではマストの設定なので、タグの意味や使用方法をしっかりと理解したうえで、設定を行いましょう。
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筆者紹介
片山_03.png)
株式会社doubLe ソリューション事業部 SEO部門 部門長
2017年4月新卒として株式会社doubLeに入社。
WEBデザイン、リスティング広告運用、SEO内部対策と幅広い分野の業務を経験し、2019年6月SEO部門の部門長に就任。
ファイナルSEOブログの運用を担当し、「効果の出るSEO対策」を追及している。ソリューション事業部の元気印として日々奮闘中。