SEO対策をする上でよく耳にするmeta keywords(メタキーワード)ですが、現在は不要です。
昔は重要と言われていたのに、、、今となっては不要なんて驚きですね!(なんだか寂しさもあります、、、)
そんなわけで当記事では、
・不要となった理由
・不要と断言できる証拠
についてお伝えいたします。
不要になった理由
meta keywordsの設定が不要となった理由は、主に2つあります。
その1:存在意義がなくなったため
meta keywordsのそもそもの役割は、検索エンジンのコンテンツ理解を助けるためです。
昔のgoogle検索エンジンは、テキストを文字列として捉えることしかできませんでした。
そのため、要はどんなことについて書かれているかをキーワードとして提示させるためのタグがmeta keywordsでした。
しかし、google検索エンジンが優秀になり、2010年ごろから言語を理解できるようになっています。
参照:Official Google Blog: Helping computers understand language
https://googleblog.blogspot.com/2010/01/helping-computers-understand-language.html
要約:私たち(google)は、文脈を理解できないコンピューターに同義語を理解させられるようになってきている。
つまり、あえて制作者側からキーワードを提示してもらわなくてもgoogle側で理解できるようになったことで存在意義を失いました。
その2:悪用され過ぎたため
過去に検索エンジン側の順位決定のアルゴリズムの裏をかくスパム的SEO対策が大流行しました。
これをブラックハットSEOと呼びます。
例えば、meta keywordsは設定するだけで順位が上昇したり、関係がないキーワードを詰め込んでも上位表示できたりしていました。
そんなことから、本来の目的である「検索エンジンのコンテンツ理解を助ける」目的では使われなくなっていたため、不要への気運が高まってゆきました。
不要と断言できる証拠
不要と断言できるのは、googleが公式発表から以下の2点が明確になっているです。
・ランキングの判断基準にmeta keywordsを含まない
・サポートするメタタグ一覧のなかにmeta keywordsが存在しない
以下、googleの公式発表の詳細です。
ランキングの判断基準にmeta keywordsを含まない
Googleはmeta keywordsについて、公式ブログ「Google Webmaster Central Blog」において
「googleは検索順位を決める要因としてmeta keywordsを利用していない」と2009年の9月に公表しています。
Google does not use the keywords meta tag in web ranking
Monday, September 21, 2009「Googleはウェブランキングでキーワードメタタグを使用しません」
参照:Official Google Webmaster Central Blog
(https://webmasters.googleblog.com/2009/09/google-does-not-use-keywords-meta-tag.html)
サポートするメタタグ一覧のなかにmeta keywordsが存在しない
実際にGoogleがサポートしているメタタグ一覧(google公式ページ)においてもmeta keywordsの記載はないので、無視していることは確実と言えるでしょう。
参照:Googleがサポートしている特別なタグ
(https://support.google.com/webmasters/answer/79812?hl=ja)
ちなみに利用率は低いですが、bingという検索エンジンの方でもmeta keywordsはサポートされていません。
そもそもmetaタグとは?
検索エンジンやブラウザへ、Webページの情報を伝えることを目的に作られたタグです。
削除する必要はあるのか?
削除する必要はありません。
仮に過去のブラックハットSEOの名残で大量のkeywords詰め込まれていたとしても
googleは無視をしているため、特に悪影響はございません。
削除するとなるとそれなりに工数がかかってしまいますので、以下のデメリットを許容できる場合は削除しなくていいでしょう。
設置のデメリット
対策キーワードが競合にばれてしまう(ブラウザの機能でソース上から確認できてしまうため)
新規設置は不要であるが、設置されていても問題はない
meta keywordsについてまとめると
・meta keywordsは検索エンジンのコンテンツ理解を助けるためのタグ
・新規設置は不要
・googleは評価基準に入れていない
・すでに設置していても削除する必要はない
googleの検索アルゴリズムはユーザーの検索ニーズを正確に組み取り適切なページを表示するために日々アップデートを繰り返しております。
そのため今後、意図的に対策キーワードを検索エンジンに伝えるmeta keywordsの設定が再度評価基準の中に必要となる可能性は少ないでしょう。
すでに設置済みの方も工数を考慮の上、適切な対応を心掛けましょう。
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筆者紹介
片山_03.png)
株式会社doubLe ソリューション事業部 SEO部門 部門長
2017年4月新卒として株式会社doubLeに入社。
WEBデザイン、リスティング広告運用、SEO内部対策と幅広い分野の業務を経験し、2019年6月SEO部門の部門長に就任。
ファイナルSEOブログの運用を担当し、「効果の出るSEO対策」を追及している。ソリューション事業部の元気印として日々奮闘中。